拉致被害者はモノなのか?

拉致被害者ポスターFrom:大坪拓摩(日本デザイン)

いきなりなんだ?

とんでもないタイトルだな!

と思った人もいるでしょうが、
考えて欲しいこともあってこの話で始めます。

まぁまず見て欲しいのは写真のポスターです。

よう見て下さいね。

なんて書いてあります?

『拉致。必ず取り戻す!』だそうです。

発行は政府の拉致問題対策本部ですね。

さて、質問です。

あなたはあなたの家族の最も大切な誰かが
誘拐されたとき、取り戻すって言いますか??

「絶対、○○を取り戻す!」

小学生でも分かる不自然さですよね。

恐らくあなたが言う場合は、

「絶対、○○を連れ戻す!」ですよね。

言葉にはホントの心が現れる

これを書いた人は被害者やその親族とは
全く違う目線でいる証拠ですね。

恐らくこれの制作を指示した政治家さんは
「取り戻す」のフレーズが気に入って、これ作れ!
みたくなったのかも知れない。

そうだとすれば制作に関わったディレクターも
デザイナーもカメラマンも津川さんもこれに気付かない理由、
直さない理由も理解できる。

違うな、理由は全く理解できないけど、
そうなったシチュエーションは理解できる。

だって、失礼すぎでしょう??
生きてんだから「取り戻す」はないでしょうが。

まぁイライラはここまでにして、
ここから学ぶことはなんだろうかと考える。

言葉は心を現す。

言葉から心を読まれる。ということです。

今回の場合、
被害者と親族、この広告に共感してほしい人が使わない
モノに対する言葉を使ってしまっているために
発行側が被害者たちと違う目線でいることを現している。

つまり、嘘つきです。

嘘つきに人はついて行きません。

一時的にはごまかされても、バレます。

そこまで人はバカではありません。

あなたのメッセージは大丈夫ですか?

見込み客の目線と合わない言葉をつかってませんか?

もし、見込み客の目線に立っていない言葉が
HP、LP、パンフレット、名刺などに書かれていれば、
それは売上げ損を出している状況なので注意してください。

もし、自分たちで判断できない、出来ているか不安、
ということがあれば迷わずにうちに相談してください。

商談の機会がある方にはいつも資料を頂く際に
このことを指摘するのですが、
はっきり言って80%以上の会社ができていません。

この記事を読んでる人は意識高い人が多いと思うので、
30%くらいまで減ると思いますが、
それでも必ずいるのが分かっています。

メッセージ改善やLPOは小手先ではない

よく「LPOのノウハウ、テクニック教えてください」という
マーケティング意識を持ち始めた人に見られることなんですが、
商売の基本の「あり方」を無視して小手先に走る人がいます。

ノウハウ、テクニック、大事ですよ。

もちろん。

けど、もっと大事なのが取り組むビジネスへのスタンスと姿勢です。

前述のポスターはどちらかと言うと
国民の指示を「取り戻す!」という意思が強いから
あんなメッセージになっていますが、
あのポスターにより国民の指示の増減は測れません。

だから、成果も分からず、
ああいった事をくり返してる。

ビジネスでそんなことは出来ないですよね?

失敗しても特に痛みを感じない政治とは違います。

あなたのメッセージが不適切であれば
見込み客は読んで、逃げて、ビジネスはくずれます。

あなたの「あり方」が素晴らしく、
事業がとても意義あるものだとしても
メッセージが悪ければ同じことが起こります。

思いもよらない落とし穴がたくさん発見されて、
その穴を埋めるだけで成約率がアップするのはよくあります。

なぜなら、不適切なメッセージの排除は
見込み客に取って購入を簡単にすることとイコールだから。

もし、自分たちで判断出来ない、出来ているか不安、
ということがあれば日本デザインのCMO制度を頼ってほしい。

CMO(Chief Marketing Officer)制度とは
日本デザインがあなたのビジネスのマーケティング顧問として
コピー、デザイン、手法そのものの一貫性をレベルアップするサービス

頼らないとしても、いつでも考えるべきこと

その手法、デザイン、コピーは見込み客の立場や
見込み客とあなたの関係性を正しい状態、
より高い成約を生み出せる状態になっているか

それが出来れば欲しいクライアントが増えて、
欲しくないクライアントが減ってくれます。

あなたのビジネスも今より楽しいものになると良いですね。

誰かに必要とされるビジネスで
楽しみながらリッチになりましょう◎

大坪拓摩(日本デザイン)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">