LPOのレッド・ライト、売れないサイトが売れないワケ

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映画と鑑賞から学んだ話、のつづき
From:大坪拓摩(日本デザイン

今日は映画『レッド・ライト』から学んだ
LPOにおける3つの検証方法
昨日に引き続きお話します。

まず、3つというのがコレ。

1)マシスン博士の言う「1つ1つを検証して嘘を暴く」

2)詐欺を暴いた際の「レッドライトを探しているの」

3)「オッカムの剃刀(かみそりと読みます)」

この3つです。

そのうち「1つ1つを検証して嘘を暴く」
というのをお話しました。

覚えてますか?

LPOやABテストでは多くの事柄から
1つを選択し、その差の効果を計測すること。
その蓄積が実力になること。

をお話しました。

今日は残りの2つ、まず

2)詐欺を暴いた際の「レッドライトを探しているの」

ですが、

映画の前半に主人公たちが
劇場型詐欺の仕掛けを見破り、
監獄送りにするシーンがあります。

その仕掛けを見破ったテクニックがコレ。

「レッドライトを見つける」

レッドライトとは
その環境に似合わない不協和音のこと。

それは出来事を脅かす存在であり、
異端分子のようなもの。

本ネタや伏線がバレない程度にすこし話すと、
劇場で「病気を治せます」と言う詐欺がいて

その手口が劇場の開場待ちの人の中に
手下を配備して、個人情報を盗み
劇場内でさも超能力のように見せて人を騙している。

ただ、その手下たちは
開場待ちの観客の中の不協和音であり、
そこを詰めれば嘘が見破れる。というもの。

HP制作やLP制作でも同じです。

よく売れないサイトの改善を求められたときに
その人のサイトを見てみると
なぜかレッドライト、つまり不協和音があります。

たとえば、

「わたしのサービスは一流です。
どこと比べても負けませんので選ばれる理由があります」
と言いながら、ページの最後には価格比較で勝とうとしている。

→『選ばれる理由あったら、価格比較する必要ないだろ!』となる。

たとえば、

「うちの会社はお客様のパートナーです。
常にフレンドリーシップを持ち、あなたの成功をサポートします」
と言いながら、担当するであろう社員
つまりプロジェクトメンバーの情報が書かれていない。

→『フレンドリーなら客に情報求める前に自分の出せよ!』となる。

あなたのサイト、レッドライトありませんか?

ウェブでなにか売りたい商品やサービスを話しているとき
レッドライトがないかよく注意してみて下さい。

ただ、覚悟してください。
これを自分でやるにはとても訓練が必要で
できるようになるまでとても時間がかかります。

なぜなら、つくってる本人は少なからず
心理的にナルシズムを持つためです。

なので自信満々にレビューを頼まれたとき
本人の自覚ない部分を大量に挙げられて
かなり改善の余地があることを知るケースが多くあります。

それでは最後に、

3)「オッカムの剃刀(かみそりと読みます)」

の話をします。

ただ、先に言い訳します。

この概念とっても理解しにくいので簡単に終わらせます。
「もっと詳しく聞きたい!」というマニアックな方は
直接聞いてください。

で、「オッカムの剃刀」とは何かと言うと、
ある事象を検証するときのテクニックの1つで
あの、りんごで有名なニュートン氏が心得るものの1つ。

まぁ有用なのは前提として
あなたが気になるのは何に有用かという事でしょうが、

それはこのテクニックの
別名「思考節約の原理」の通りです。

これは思考時間、思考労力の削減に意味があります。

つまりはこう、

『1つの事象を説明する為に仮説を持たせ過ぎるな』

ということです。

たとえば、

「サイトの成約率が悪い」という状況に対して原因を考える

・コンテンツが面白くないのではないか?

・デザインが良くないのではないか?

・競合のサイトが面白いから比較で負けているのではないか?

・担当者のやる気が下がっているのはないか?

・担当者の制作環境が悪いのではないか?

・担当者のために協力的なメンバーがいないからではないか?

・アクセスがないのではないか?

・そもそもアクセスの計測はできているのか?

・俺がこの仕事をもっと好きになれば良いのではないか?

と考えたとする。

あなたが見て
この中に余計なものありそうですか?

ありそうですね。
ではそれをスパスパ切り捨てましょう。

それが「オッカムの剃刀」です。

ただし、このテクニックにも注意が必要です。

この手法はテクニックそのものであり、
本当か間違っているかを決める為のものではない。

という事を忘れちゃダメです。

例の中で特に切られそうな
「俺がこの仕事をもっと好きになれば良いのではないか?」

分かり易く説明しましょう。

これが満たされた場合、
サイトの成約率が上がる可能性は?
劇的に上がる可能性は?

「ある」

つまり、これを切り捨てたことによる損は

「ありえる」

ということ。

。。。

難しい?笑

論理派の成約率改善テクニックですから◎

 

今日はこの辺で終了です。

こんな感じで映画からも情報収集してます。

よもや成長が趣味でなければ
毎日は出来ないレベルですね。

けど、あなたもLPOやサイト改善以外で悩んだ時、
外の業界に学べばすぐ解決することって意外と多いですよ。

今日の記事もその1つになれば幸いです。

大坪拓摩(日本デザイン)

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