「成約率=顧客期待値」の現れと考えよう
企業のウェブ担当者や起業したての経営者に会って話すとき、
「ん?それ間違ってない?」と思うことがある。
それは何かというと成約率についてである。
どんな間違いかというと、
「商品やサービスが良ければ高い成約率が出せる」という誤解
あなたも同じ誤解をしてしまいそうだったのなら、それでも構わない。
今この瞬間、ちょっと考えてみて欲しい。
商品やサービスが良いかどうかが分かるのっていつ?
買った後だよね?
じゃあ、成約率っていつ、何の確率を測って出た数字なの?
購入された数 ÷ アクセス数 = 成約率
つまり、つまりですよ。
成約率というのは、まだ商材の品質が分からない段階の人が
何人来て、何人買ったかを現す数字なんですよ。
それってつまり商材の品質、関係なくないですか?
分かり易く極端なたとえ話をします。
最低なサービスを最高のLPで売ったら最高の成約率がたたき出す例。
例)
商材:10,000円の偽札
LPの内容:「100円くれれば、現金10,000を差し上げます」
+お客様の声として、総理大臣と大統領の動画つき
+返金保証のオファーつき
成約率:ほぼ100%(直帰ユーザーを除く)
結果:大量のクレームを貰い、通貨偽造・通貨変造罪で逮捕される
とまぁ、こんな事はあり得ない訳ですが、
商品やサービスの品質と成約率が=関係ないことは理解できたと思います。
では成約率は何と=で結ばれるのか?
それは顧客期待値である。
今まで読んだ本でも受けたセミナーでもこんなこと言ってなかったので、
なんて表現すれば分からないですが、暫定で「顧客期待値」です。
お客さんは、商品情報をもとに制作されたHPやLPを見て、
それに対するココロの期待値と抵抗値の差が
「期待値>抵抗値」となったときに成約をしてくれる。
だからそこに関係するのは、商品やサービスそのものではなく、
アクセスした人の目に触れるページがどうなっているかなのである。
ここまできたらもう分かると思いますが、
ウェブ上であなたのビジネスを売上げたいなら大事なことは
商品やサービスの品質だけでなく、それをどう見せるか、ということ。
1割にも満たない目的買い以外の見込み客をどうやって取り込み、
顧客に変えていくかということが非常に大切で、
それを実現するには顧客期待値を高めることが必要。
あなたの商品やサービスがどんなお客さんでも欲しがるような
素晴らしいサービスであればこそ、
それを表現するインターネットマーケティングの能力が問われるのです。
そのためには、自分がクライアントさんにしつこく言っているような、
「他人に自分のビジネスを任せない」ということである。
「インターネットは詳しくわからないからなぁ、、」
「デザインはプロに任せれば安心だ」
「コンサルの先生が言ってるからこれで大丈夫」
ホントに大丈夫?ということです。
私は「マーケティング=心理学×算数」と思っているので、
この式からして大丈夫というコトバが通用しないと思っています。
どんなときもテスト、テスト、テスト。
テストしなければ分からない。
だから制作しっぱなしのHPもLPも売れてれば運がいいけど、
売れていなければ当たり前のこと。
なぜなら、改善されていないから。
あなたはウェブ上に営業マンを雇いました。
まだ、実力は不明です。
ただし、その営業マンは成長しません。
あなたは成長しない営業マン、欲しくないですよね?
私なら、FIRE!(クビだー)と言ってゴミ箱に入れて、
「ゴミ箱を空にする」を選択します。
あなたのウェブ営業マン(HP)が成長しないなら、それはゴミ
というのにも、もう理由をもって納得して頂けると思います。
HPは目的を持って作りましょう。
成約率を測りましょう。
成約率を上げるために顧客期待値を高めましょう。
そして、毎月、毎年、HPを成長させましょう。